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2014.07.05  あすなろ46 夏の夜空(過去記事)

2005.08号

今年の七夕も雨でした。

私は確か小中学生の頃、七夕が雨がちなのは「織り姫と彦星のデートを隠すため」などと云う話をどっかで読んだような気がするのですが、今となっては「大人ってのは、こうやって子供をだますんだなあ」などと感慨深くもあったり。

いや、だってですね、毎年雨なのは当たり前なんですよ。梅雨の真っ最中ですから。

じゃあなんで、こういう時期に星を見るようなイベントが古来あるのかと云うと、その答えは実に単純。

昔の七夕は、梅雨じゃなかったからです。

ここで云う「昔」というのは、太陰暦を使っていた明治以前のことです。要するに、今で云うところの旧暦を常用していた頃です。

旧暦には、節句というものがあります。季節の変わり目(節目・区切り)のことです。五月五日のことを端午の節句と云いますよね。アレのことです。節句は、一年に五回あるとされています。

そのうちの一つが、七夕(しちせき)の節句です。そして、旧暦の七月七日は、今年は八月十一日にあたります。つまり、この日が本来の七夕というわけです。確認しておりませんが、おそらく他の年も、やはりこの頃に旧七夕が来ると思われます。

旧暦の七夕は、今で云うところの八月なわけですから、当然梅雨は終わっています。つまり、七夕は元々、梅雨なんかじゃないって事です。短冊を屋外に吊すお祭りですよ?晴天が続いてこそできるイベントでしょ。

こうやって考えると、冒頭の「七夕が雨になる理由」ってのは、旧暦と新暦の違いを知らないオトナが、子供を小馬鹿にして吐いたデマカセだということが良くわかります。これを他山の石として、適当なことは迂闊に云わないように、我々も気をつけていかないといけませんね。

さて、星をよい条件で観測するためには、雲の具合はもちろん、月齢も考慮に入れなければなりません。

月って、明るいんですよ。

月の夜は、星の観測には向きません。明るめの星なら見られないことはないですが、天の川というのは暗い(細かい)星の集まりですので、月が出ていないことが観測の必須条件となります。

ところで、旧暦のことは、太陰暦とも呼ばれるわけですが、この暦は、月の満ち欠けを基準にして日を決めていることはご存じでしょうか。つまり、一日は月齢一で、十五日は月齢十五の満月だということです。だから、一ヶがだいたい三十日(=月齢の一周期)なんですよん♪

さてさて、以上からわかると思いますが、旧暦の七月七日は、毎年必ず月齢七に来ることになります。月齢七とは、上弦の半月のこと。太陽のあとを、ちょうど90度=六時間遅れでついて行きます。というわけなので、ちょうど真夜中ごろ月没となって、星を見るにも無理がありません。本当の七夕は、星空を眺めやすい頃に来るように、ちゃんと決まっているというわけですね。

厳密には、観測に一番向いているのは真冬です。というのも、夏は大気中の水分が冬に比べて多く、星が瞬(またた)いてしまうからです。逆に、冬の空の星は瞬かないので、夏よりもクッキリと見えます。何となくそんな気がしていませんでした?

ただし、夏は軽装で気軽に星を見ることができますので、現実的には夏の方が星を見るのに向いているともいえます。

旧七夕の季節には、もう一つおまけがあります。

毎年この時期になると、決まってやってくるのがペルセウス座流星群です。年によって多少のずれはあるのですが、だいたい八月の盆前後のころ、そこそこの数の流れ星を見ることができます。

数年前、しし座大流星群で見たようなすごい規模(このクラスまでいくと、流星雨と呼ばれます)のイベントは、さすがにそう滅多に見られるものではありません。この時には、流星の数は多いときで、一時間に300500個と云われました。

しかし実は、流星群と名の付くもの自体は、毎年十回以上来ています。ただ、ほとんどの流星群は、その規模が小さいために、あえて見るほどではないだけです。極大期(流星の活動が一番活発な時間)でも、一時間に一個とか二個とかいう規模のものもあります。見るほどのもんじゃないでしょ?

で、毎年恒例の流星群の中でも、例年最も流星の数が多いのが、先述した夏のペルセウス座流星群なのです。年によって上下はあるようですが、例年だいたい、極大期で一時間あたり五十個超です。流星雨には遠く及びませんが、夜空を数分も眺めていれば、一個ぐらいは流れ星を見ることができる計算になります。

今年のペルセウス座流星群は、出現期間が七月二十日から八月二十日、極大が八月十二日の二十時、一時間あたりの極大個数は七十と予測されています。今年は、旧七夕にもほぼ重なっていますので、月の具合も観測によく、条件は最良といえます。

十二日夜半から十三日早朝までは、コンスタントに一時間あたり五十個の流星が観測されると予測されています。天気次第ではありますが、覚えておいて損はない日です。

この極大期の日を逃しても、前後一週間ぐらいは十分に出現数があるので、暗いところでしばらく仰向けになって寝転んでいれば、大抵流れ星は見られると思います。お暇な方は、蚊の少ないところでどうぞ。

流星が多く観測できるのは、本来は東の空から上ってくるペルセウス座周辺です。しかし、我々が一般的に観測できるような場所では、低い空は明るくなってしまうので、天頂付近の方がよく見られることの方が多いようです。真上を見ましょう。

さらに今年に限っては、年内に見られる大きめの流星群のうち、唯一月の条件がいいのがペルセウスになります。四大流星群と呼ばれるうち、一つは終了、残り二つは両方とも極大期が満月と重なっていて、全く期待できません。まあ、いろんな意味で、ペルセウス座流星群の当たり年というわけです。

私、高校の頃は天文気象部という所にいたのですが、やはり「ペルセ群」は毎年恒例の観測イベントでした。年によっては月が邪魔する場合もあるのですが、夏休みですし、日程の都合はいくらでもつきます。誰かの家に集まって、夜中まで望遠鏡を覗いたりして、時にはどこからか酒が出......

あ、いや、なつかしいなあというお話。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  



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