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2014.09.13  あすなろ131 路面電車(過去記事)

2012.09号

先日、中学一年生の国語で、「ロメン電車」を漢字で書く、という問題が出ました。その際に、一応「路面電車って知ってる?」と聞いてみましたところ、その場に居た子は誰も知りませんでした。

もしかしたら「チンチン電車」と聞いたらわかったのかな、とも一瞬思いましたが、考えてみれば、この近辺の子供では、路面電車を見られる機会って無いんですよね。となれば、チンチン電車という名称も、きっと知りませんよね。

授業のその場では、ホワイトボードに簡単な絵を描いて、「確か関東では東京と神奈川くらいで、次は愛知かな。あとは京都、熊本、福井、鹿児島といったところか。そういえば東京より東側では無いわ」なんて言っておいたのですが、それで終わるのはやっぱり無責任ですし、もしかしたら言っていることが間違っている可能性もありますので、もうちょっと詳しく調べておくことにします。

まず、路面電車とはこういうものです。

路面1.png 路面2.png

こんなふうに、道路の真ん中に線路が通っていまして、そこを走る電車です。二本の線路の間は踏切のように埋めてあって、自動車は、どこからでも線路を横切ることができるようになっています。

ストリートに電車を通すという発想は、元々は鉄道馬車(馬車鉄道)から来たみたいですね。鉄道馬車は、その名の通り、鉄道を引く馬車のことです。その動力が馬から電気に取って代わられたのが、路面電車というわけです。

路面3.png路面4.png

もちろん、普通の馬車でも町を走れますが、それをわざわざ鉄道にしたのは、ちゃんと理由があります。

昔のヨーロッパの町並みは、基本的に石畳舗装でした。ですから、歩く分にはいいのですが、車輪のついた乗り物では、かなり揺れることになります。そこで、フラットで揺れない専用道、つまり「レール」を作って、そこだけを通過する乗り物を・・・これが鉄道の始まりです。とはいっても、最初のレールは、まだ鉄製ではありませんでしたが。

鉄道馬車の始まりは、一八三二年、ニューヨークとなっています。馬車と入れ替わるように登場した路面電車もアメリカ発祥で、一八八六年から営業が始まったようです。

日本における路面電車の歴史は、一八九五年(明治二八年)から始まります。昭和初期には最盛期を迎え、戦前から戦後にかけては、都心部における重要な交通手段となります。

最盛期には、茨城県内でも水戸市と土浦市にあったようです。水戸市では大正九年から昭和四一年まで、土浦市では大正一五年から昭和一三年まで営業していました。

しかし土浦の場合は、最初からバス路線が並行していたために、わずか一二年で廃線となってしまいました。

土浦では少々短命でしたが、それ以外の地域では、多くが戦後まで存続していました。しかし、高度成長期に自家用車が多く普及したことと、バスの性能が向上して、路面電車に代わるほどの高性能となったために、路面電車の乗客が減少したために、各地で廃線になっていきます。

またこの頃、道路上に自家用車が溢れるようになってきて、渋滞が起こるようになります。すると、道路の中央に陣取った線路と、常に通行を優先させられる路面電車は、渋滞の原因だとされるようになりました。これも、廃線に拍車をかけることになります。

本場のアメリカでも、やはり自家用車の普及によって衰退していきました。ただし、アメリカの自家用車ブームは一九一〇年代(T型フォード・19081927)に始まっていますので、路面電車の衰退も一九二〇年代から始まっています。

しかし、そうはいっても、鉄道にはバスにない利点もあります。一つはその燃費です。

鉄道は、車輪と路面(レール)との摩擦力が低いことから、運搬するための摩擦抵抗が「自動車」に比べて極端に低いのです。

また、専用のレール上を走らせることから、バスには不可能な大型化が可能です。このことから現在でも、鉄道に勝る陸上輸送の手段は他にありません。

現在、地方都市では、路面電車の代わりをバスが担っています。しかし大都市では、バスでは利用客をさばききれません。現在、路面電車の代わりを果たしているのは、地下鉄ということになるでしょうね。

そういうわけで、各地で無くなっていった路面電車ですが、現在では、その意義が見直されることもあるようです。理由は、「公害ブーム~地球温暖化ブーム」です。路面電車は電気で動きますので、排気ガスを出さないクリーンな交通手段、というわけなのです。

見直しの先駆けは豊橋市の豊橋鉄道で、昭和五七年に路線を延長した時は、路面電車の路線延長は一四年ぶりと報道されました。

富山市の富山ライトレールでは、既存のレールを廃止して、新しく路上に線路を敷き直すことによって、それまでの「普通の鉄道」を路面電車化しています。二〇〇六年から営業開始されているのですが、人気は上々のようです。車両も近代的でかっこいいです。

どうやら、路面電車の未来は明るい、と思ってもいいようです。

そうそう。冒頭に書いた「路面電車がある地域」ですが、東日本には、札幌と函館にありました。他には東京、豊橋、富山、高岡、福井、大津、京都、大阪、岡山、広島、松山、高知、長崎、熊本、鹿児島と、番外として神奈川(おまけ参照)にあるようです。

日本国外では、ドイツ、ロシア、ウクライナに行けば、まだたくさん見られるようです。

また、路面電車の別名として、市電という呼び名もあります。これは、市で経営する路線が多かった為ですが、民間企業が経営する豊橋でも、同じく市電と呼ばれています。

尚、東京都では都電と呼ばれています。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  


おまけ。

クラシカルな広島電鉄。

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近未来的な富山ライトレール。

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例外的に、路面電車ではないが路上を走る路線。江ノ島電鉄。

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広島で被爆した路面電車。

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土佐電名物。国外払い下げ車両。

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最近多い低床型モデル。函館。

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除雪車。札幌ならでは。

路面12.png

 

全面広告(ラッピング)。豊橋。

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熊本か土佐あたりに、顔電車というのがあったはずだが画像見つからず。残念。











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