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2015.03.08  あすなろ160 凧

2015.02号

すっかり年が明けました。

子供が通っている幼稚園は、毎年一月になると、「たこ揚げ大会」が開催されます。

単にこれだけ聞くと、園児が凧を揚げる微笑ましい光景を想像するのですが、違います。違うんです。

冬休みを目前に控えたある日、子供を幼稚園に送っていくと、入り口で待ち構えていた先生に、でかい紙袋を渡されます。

中身は、たたんだ紙と、糸と、竹の骨。

「休み明けにたこ揚げしますので、おうちの方で作ってくださいねー」

マジですか。作るんですか。

と、やーめーてーな気分になったのが二年前のことです。

配布された袋には、ダイヤ凧、角凧、六角凧の作り方がごく簡単に書いてある「説明書」が入っています。そこで、一年目の年少組のときには、一番骨が少なくて簡単そうなダイヤ凧を作りました。

ダイヤ凧.gif


できあがってから試験飛行をしてみるのですが、最初はあまり上手く飛びません。どういうときにはどこを調整すれば解決するのか、インターネットで色々調べてみましたら、作るときの注意点(左右のバランスなど)を後から知ってしまって少々後悔することになるのですが、何度も飛ばしては調整、を繰り返しましたので、本番ではそこそこ上手に揚がりました。一応、用意された糸は、最後まで使い切る程度の高さで揚がり続けていました。

二年目の年中組のときは、角凧を作りました。
角凧.gif


このときは、あらかじめインターネットで調べまくって、相当満足のいく出来になりました。が、肝心の本番の日は凪。歩くだけでどんどん飛ぶほどよくできているのに、立ち止まると徐々に落下、ということで、大して飛ばずに終わってしまいました。

そして三年目の今年は、最後に残った六角凧に挑戦することに決めていました。

六角凧.gif

しかーし、この冬休みは予定がパッツンパッツンで、凧を作るヒマが全くありません。ほんとにありません。年末は帰省必須。帰ってきたらすぐお仕事。結局、冬休みが終わるまで、一ミリも手つかず状態でした。

そして本番の三日前、作るだけの時間が取れましたので、超速で作り上げました。今回はそんなわけで、インターネットで調べているヒマなんてない(自宅はネット回線未通)まま、同封の「説明書」通りに組んでテストフライトをしてみたわけですが、いやこれがバランスが難しい。

それでもなんとかマシに揚がるように調整して、いざ本番。

揚がるには揚がるんですが、なあんとなくイマイチ。当日は風が少し強すぎるきらいがあったので、それを調整するために揚げたり下ろしたりしているうちに、他の凧の糸に引っかかって相手の糸をぶっちぎったのが一回。逆に他の凧にぶつかられて、こちらの足をぶっちぎられたのが一回。

結局はその足切れが不調を招いて、そのまま戦線を退くことになったので、今回も糸を使い切らないまま終了してしまいました。

そして後日、「やっぱ角凧が一番バランスがいいのかなあ」なんて何気なく凧作りのサイトを覗くと、六角凧の作り方。

張り糸(凧本体に反りをつけるための糸)は上下に二本つけて、下の糸を強めにすると良いとあります。おや?

私が見た「説明書」では、そんなことは書いてないので、知らない私は角凧と同じように上側に一本だけ張って完成。

違うじゃねえか......。こんな逆バランスでよく揚がったな......。

でも考えてみれば、これは凧の特性上、当然なんですよね。今更気づきますが。

凧は、風を下方向に受け流すことで揚がっています。そのための工夫の一つが「糸目」と呼ばれるものです。凧に直接ついている糸を糸目糸と呼ぶのですが、その束ねた部分が凧の中心より上側に来るように調節することで、風を下に流すことができます。

糸目.jpg糸目-2.png

この糸目糸も、どの程度の長さがいいのか、毎回わからないままで作っていました。しかし今回、試験飛行しながら理屈を考えているうちに、やっぱり長い方が安定するんだろうなーなんて思って、少し長めに作り直したりもしたのですが、私の作った糸目糸ではまだまだ短かったみたいです。知らなかったよう。

また、ダイヤ凧や角凧は、上半分の骨が多く、下半分の骨が少なくなっています。凧は飛んでいる間、風圧によって本体が変形するのですが、この上下の骨の差によって、下半分の強度が低い結果、下の方がよく変形して、風が下に逃げやすくなります。そんな理屈で、凧はさらに効率よく揚がるようになるわけです。
風の流れ.png

しかし六角凧は、骨の構造に関しては上下対称の構造です。そこで、下に風を逃がすために、下の横骨を細くするなどして強度を下げたり、下の横糸を強く張ることで下半分の変形を高めて、風を下に誘導する、というわけだったのです。そうだったのですか。

でもおかげさまで、三年目に一番悔しい思いをしたので、もう次は完成度の高いものを作れそうです。

んまあ、幼稚園のイベントは終わりなのですが、実は小学校でも、親子イベントとして少しだけあるんですよねー。

ただ、小学校の方は、いつも「時間が無い」という名目で、凧の形だけ作って終わりなんですよね。ですからその日は糸を持ち込んで、一人だけ超速制作しちゃって、みんなが完成しないうちに飛ばしちゃうのもアリかなーなんて企んでいます。あー楽しみ。

んで、凧の糸目やら強度やら、はたまた材質やらを、どう変えると飛び方がどう変わるかなんて実験を、夏休みの自由研究......いや何でもありません。今のは忘れてください。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉 



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