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2015.06.10  あすなろ123 金環食(過去記事)

2012.01号

先日の月食、見ましたか?

皆既月食自体は、別にそんなに珍しい現象ではありません。ですが今回は、たまたま土曜の夜だったので、多くの人が楽しんだようでしたね。

来年は、もっとすごい天体イベントがあります。金環食というものです。

二〇一二年五月二一日の朝、茨城からフチだけとなった太陽が観察できます。

kinkan.png

金環食は、日食の一種です。日食とは、太陽の前に月が来ることで、太陽が見えなくなってしまう現象です。(だいたいはご存じですよね?)

ただ特徴的なのは、金環食の場合、月の影が、太陽を完全に覆わないという点です。

皆既日食という、月が完全に太陽を覆ってしまう現象が起こる一方で、月が太陽を覆い尽くせない金環食が起こるのは、惑星や衛星が楕円軌道を描いているためです。

ケプラーの法則というものがありまして、全ての惑星や衛星は、楕円軌道を描くという物理法則があります。よく理科の教科書などに載っている図では、地球は太陽の周りを円に沿って回っているみたいですが、厳密には少し歪んだ円なのです。

ですから、地球と太陽の距離は、季節によってわずかに近かったり遠かったりしています。同じように、月も地球の周りを楕円に回っていて、近づいたり遠ざかったりしています。

さらに、地球から見える太陽の直径と月の直径は、ほぼ同じです。これは本当に偶然のことで、理由は全くありません。(この直径を、視直径といいます)

その結果、現在では、月の視直径の最大は太陽の最大視直径よりも大きく、月の最小値は太陽の最小値よりも小さい状態となっています。ですので、月と太陽の関係次第で、皆既日食が起こったり金環食が起こったりするのです。

ちなみに、惑星史的には、月は地球から遠ざかり続けていますので、この先何億年もすると、皆既日食は見られなくなるかもしれません。人類が生まれる前は、逆に金環食は起こらなかったとも考えられます。両方とも見られるというのは、本当に偶然なのです。人類がこの偶然に恵まれたことは、アラーの神にでも感謝しなければなりません。

私が金環食という名前を知ったのは、多分小学生の頃です。ええもう、あこがれましたよ。部分日食ですら、そうは見られないことを知っていましたから、その中でも特にレアな金環食なんて、いつか一度くらいは見られたらいいなあなんて考えていました。

どのくらいレアなのか、書き出してみましょうか。

●戦後に日本で見られた金環食

一九四八年五月九日

礼文島中央部の幅約一キロの範囲のみ

一九五五年一二月一四日

石垣島、西表島、与那国島のみ

一九五八年四月一九日

奄美列島の悪石島など

一九八七年九月二三日

沖縄本島など

●なお、皆既日食だとこれくらいです。

一九六三年七月二一日

北海道の北東部から知床半島にかけて

一九八八年三月一八日

小笠原諸島の硫黄島東方沖海上

二〇〇九年七月二二日

奄美列島

ご覧の通り、日本ったって離島が中心で、戦後に本州で金環食や皆既日食が見られたことはありません。ですから、まず本州で見られるだけでも稀なのです。

また、皆既日食ならば、月と太陽の中心が多少ずれていても、あまり気になることはありません。どうぜ真っ暗になれば同じ事ですから。しかし金環食の場合、真ん中付近を通らないと、きれいな輪にならないので、いかに中心線に近い地域で見られるかが重要となります。

なのに今回は、下妻からは、ほぼ中心を通る月が見えるのです。かなりきれいな輪となるはずです。もっと南の潮来や東京まで行けば、完全な輪が見られます。

今回は、茨城全域で金環食が見られます。全域で金環食が見られるのは、全国で一二の都府県のみです。この偶然には、茨城の神様に感謝する必要があるでしょうね。

今回より後では、二〇三〇年に北海道で、二〇四一年に日本列島中央部で、二〇七四年に鹿児島で、二〇八五年に沖縄で、二〇九五年に西日本で、金環食が見られます。ですが、今世紀中に茨城で金環食が見られるのは、今回が最後となります。

もう、祈れ!茨城の神様に感謝しろ!

一方、今後の皆既日食は、二〇三五年に、水戸~宇都宮~前橋~長野を結ぶ線で見られます。下妻からは、もしかしたらギリギリで見られるかもしれません。その後は、二〇四二年に鳥島、二〇六三年に北海道と東北、二〇八九年宮古島北部で見られて、今世紀はおしまいです。

あ、でも、部分日食ならもう少し見られます。特に、二〇一九年に二回、二〇二〇年に一回と、立て続けに関東から見られる年が来ますので、これは非常に楽しみです。しかしその後は、二〇三〇年までまともな日食はありませんので、このときによく見ておきましょう。

私が高校一年の時、ハレー彗星が来ました。当時天文気象部だった私は校舎の屋上にあった一二インチの望遠鏡を使える立場にあったのですが、天候や位置の関係で、まだ尾を引くより前に、一度見られただけでした。

天体ショーで機会を逃すというのは、そういうものです。この貴重な機会を逃すことなく、是非見ておきたいものです。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  


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