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2015.09.08  あすなろ128 アカトンボ(過去記事)

2012.06号

先日、アカトンボを見かけました。
今年もいつのまにか、そういうシーズンに入っているのですね。

というと、アカトンボって秋じゃないの? と思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、赤いトンボが飛ぶのは秋になってからですが、
アカトンボ自体は夏からいます。

意味がわかりませんって?
まあ、そうでしょうね。

一般的にアカトンボと呼ばれているのは、蜻蛉目トンボ科アカネ属(Sympetrum)に
属するグループの総称です。
他にも、分類上ではここに入っていないけど赤いトンボだとか、
逆にここに入っているのに赤くない奴とかもいるのですが、それはおいておきます。

このグループのトンボ生活を、アキアカネを例としてみます。

アキアカネが卵から孵(かえ)るのは、春先のことです。
幼虫(ヤゴ)はすぐに成長して、このくらいの時期から羽化して成虫になります。
ですが、成虫になったばかりのアキアカネは、アカトンボというイメージには少し遠い、
橙色(下の画像参照)をしています。

実は、羽化したばかりの成虫は、まだ「完全な成虫」とはいえない状態で、
まだこの後も成長するのです。

学校の理科ではもしかしたら、
「昆虫は成虫になったら、もうそれ以上大きくならない」と習ったかもしれません。
確かに、さなぎを経る完全変態の昆虫では、成虫としては完全な状態で羽化します。
しかしトンボの場合は、できあがっているのはカラ(外骨格)だけであって、
中身はまだ不完全なのです。
初夏に羽化したアキアカネは、夏の暑さを避けて、高地に移動します。
そしてそこでエサをとり、中身を成長させて、体重も増やしていきます。
そして秋、完全な成虫となった頃に、体色が赤く色づいてくるのです。

128-1.png

アキアカネを例にあげたのは、多分これが、
一応日本を代表するアカトンボだろうと思ったから、というだけのことです。
しかし最近では、このアキアカネが減ってきていると言われています。

私が実際につくば下妻近辺で見る限りでは、このあたりで一番多いアカトンボは、
ノシメトンボという種類です。
これ以外によく見かけるのは、アキアカネにそっくりなナツアカネ、
もう少し小型のマユタテアカネ、マイコアカネ、といったところでしょうか。
(各種の詳細は後述)

それ以外の種類もいるという話ですが、私は筑波周辺では見たことがありません。
栃木まで行けば、他のもいるんですねどね。

数としては、秋の筑波山麓において、ノシメを100としたときに
アキアカネが10、ナツアカネが10、マイコが4、マユタテが2、
といったくらいでしょうか。
見ての通り、ノシメトンボが圧倒的です。
しかし、筑波周辺でのノシメが多いのは昔からなのか、
アキアカネが減ったためにノシメが多く見えるようになっただけなのかは、
愛知出身の私にはわかりません。

先ほど書いたとおり、少なくとも現在、
筑波周辺で一番多いのはノシメトンボという種類です。
翅(はね)の先端が黒いので、すぐにわかります。

128-2.png

実は、日本には翅の先端が黒いアカトンボが五種類いますので、
分布調査などをするのならいちいち区別しなければ行けないのですが、
この辺で見かけるのは、心配しなくてもほとんどノシメです。
なお、ノシメの名の由来は「熨斗目(のしめ)」から来ています。
江戸時代の武士が、礼装の下に着た服です。

また、このトンボは警戒心が低いのか、単なるアホウなのかはわかりませんが、
トンボとしてはかなり簡単に捕まえられます。
慣れると素手でも簡単に捕まります。
それに対して、アキアカネはもう少し敏感で、素手だとちょっと苦労します。

ただ、昔の人の文を見ると、アキアカネは素手でいっぱい取れたとありますので、
もしかしたら、数が多い種類が無警戒になる傾向にあるのかもしれません。
ドバト(土鳩)みたいなものでしょうか。

そして、ノシメの次に多いのが、ナツアカネとアキアカネです。
この二種類はそっくりですが、特徴を覚えると簡単に区別できます。
ちょうどいい画像がありましたので、紹介しておきます。

128-3.png

ところで、アキアカネは夏になると避暑する話を書いたのですが、
ナツアカネやノシメトンボは、そういう移動をほとんどしません。
ですので、夏の間に平地で見かけたアカトンボで、翅の先端が黒くないものは、
大抵ナツアカネだと思ってしまってもかまいません。
また、秋になったとき、胸と顔まで真っ赤になっているのはナツアカネの方です。
マユタテアカネとマイコアカネは、胸に黒条が少ない小型種です。
顔を見て、青白かったらマイコ、
マユゲがついていたらマユタテだと思っちゃってもかまいません。
(本当は、眉班のついたマイコも混ざっていますが)

128-4.png

虫を話し出すときりがないので終わり。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  


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