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2016.03.30  あすなろ173 おでん

2016.03号

少し前のこと、この場でちらし寿司のお話をしたことがあります。
(→あすなろ164

その回は「俺の食いたいちらし寿司が売ってないぞギャー」という
内容だったのですが、同じような代物はまだ他にもあります。

例えば、おでんとかおでんとか。

おでんで画像検索すると、ウィキを初めとしてこんなのが出てくるわけですが、

173-1.png

違う違うぼくのおでんは違う。
こんなに汁に色はつかないし、そもそも油っぽい具が入っているだけで
私の知るおでんとは別物です。

いいですか。
教えてあげます。
こういうのは、「関東煮(かんとうだき)」というのです。

......と書こうとしたら、
日本語変換ソフトとしては賢いと思っていたATOK2013が関東煮という単語を知らないし、
どうなってるんでしょうか。
私はこの読み方を小学生の頃に教わりましたし、
神社のお祭りでは関東煮と書いた屋台を見たものですが。

おでんという名の由来は、「田楽(でんがく)」から来ています。
では田楽とは何かというと、農村に伝わる伝統芸能での一つです。
元はおそらく
「一年の仕事始めの儀式」
だとか
「神へ捧げるの豊年の踊り」
あたりではないかと思われるのですが、実際の起源は古すぎてよくわからないそうです。

その田楽の中で、「一本高足」という踊りがあります。
一本の竹馬のようなものに乗って跳ねる踊りですが、その姿と似ているということで、
串焼きの豆腐を田楽と呼ぶようになったとのことです。
味噌をつけて食べます。
発祥は上方(関西)のようです。

173-2.png

そこから発展して、豆腐以外の野菜などの串焼きに味噌をつけた料理も、
一様に田楽と呼ぶようになります。

それがそのうちに、串に刺して味噌を付けたら田楽だ、というような解釈が広がって、
「ゆでた串物に味噌をつけたものが田楽」と変化していきます。

すると今度は、最初から煮汁に味噌をぶち込む奴が現れます。
これが名古屋あたりで見られる「味噌おでん」となります。
味噌おでんはその後、「味噌煮込みうどん」や「ドテ煮」という料理にも発展しました。
ドテ煮というのは愛知県の郷土料理で、
赤だしの甘味噌で煮込んだもつ煮込みのことです。
ドテ煮は私の実家でもよく作っていました。

173-3.png

さらにここから、味噌の代わりに醤油味で作るものが登場します。
これが関東で食べられた関東煮、通称「おでん」のことです。

ただし、今コンビニで見かける「おでん」の汁は透明に近いのですが、
本来の関東煮はもっと醤油で色が濃いものでした。
しかし店売りの際に、中身がよく見えるようにと
関西風の透明な汁を採用したのだとのことです。

と、田楽から「おでん」までの流れはだいたいこんな感じなのですが、
私の実家で作られていたおでんは、
この途中にあった「ゆでた串物に味噌をつけたもの」でした。

具材は、大根とコンニャクと、豆腐?ちくわ?ゆで卵?と
既に怪しい記憶しか残っておりませんが、そんなものを昆布出汁だけで煮て、
自分で味噌をつけて食べる料理です。

味噌は、三河味噌(赤だし)を甘くしたもので、五平餅の味噌と同様です。
味噌カツのタレも、もしかしたら同じかもしれません。

173-4.png

こんな風に書くと、私のおでんは関東では全く縁の無いもののようですが、
「単品」ならばそうでもありません。
例えばコンニャクだけならば「味噌コンニャク」として
群馬のコンニャク屋さんや秋田・福島の味噌屋さんで宣伝されていますし、
大根は、関東では「風呂吹き大根」という名前を付けられています。
風呂吹き大根という料理は、関東に来るまでは全く知らなかったのですが、
これが正に「おでん」なのですよ、私にとっては。

173-5.png

ただ、風呂吹き大根の場合は、味噌の代わりに
「肉そぼろあんかけ」なんてものもありました。
それじゃ冬瓜(とうがん)だろ、と。

あ、冬瓜というのはでかいウリです。
カボチャのように冬に食べる夏野菜です。
あんかけで食します。
現時点では関東で見かけない食材ですが、茨城の農家なら、
そのうち生産を始めてくれると信じていますよ。
水菜(みずな)のように、ね。

※水菜は、ほんの20年前までは、
茨城ではどこにも売ってないような関西系野菜だったのですが、
今では茨城が生産高全国一です。

173-6.png

ところで、odenで画像検索すると、
片目片足で槍を持ったこわいおじさんが出てくることがありますが、
これは北欧神話の「オーディーン」です。
おでん好きのおじさんというではありません。

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