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2016.07.01  あすなろ176 アヤメショウブカキツバタ

2016.06号

もう六月になってしまうのですが、もうちょっとだけ五月の花の話をさせてください。

端午の節句に対応する植物といえば、菖蒲(しょうぶ)ですよね。
これは、「勝負」や「尚武」につながる縁起物という、日本ではよくあるシャレなのですが、
菖蒲の話になると、常に逃れられないのがこのネタです。

「アヤメ・ショウブ・カキツバタは、どこが違うのか?」

これには、
「いずれ菖蒲か杜若(かきつばた)」
ということわざがあるくらい、昔からのテーマとなっています。

(ことわざの意味は、
「みんなきれいだから選べないやテヘッ」
という口説き文句だと思ってくだされば)

とりあえず、アヤメとショウブとカキツバタの外観は、こんなんです。


176-1.png

見ての通りでして、こうやって並べても、あんまし違わないので困っちゃうわけです。

ただ、アヤメだけはだいたいわかります。
アヤメは、「綾目」と思えばいいのです。
綾というのは、糸を交互に組み合わせたような模様で、要するに網目です。
花の中の白いブチが、網目のようになっていれば、
アヤメと決めてしまってもほぼ間違い有りません。

(アヤメは「文目」と書かれている資料が多いのですが、
意味からすると「綾目」の方が的確だと思います)

次に、同じブチが網目になっていなくて黄色いのがショウブ、白いのがカキツバタ、
なんてウィキペディアには書いてあるのですが、すぐに忘れちゃうんですよね。
それに、

176-2.png

こんなのがあったりするから、非常に迷惑してるんですよこっちとしては。

ただし、花の外観以外にも、区別する方法はあります。
それは、生えている場所です。

アヤメ――乾燥地に生息

ショウブ――乾燥地~湿地

カキツバタ――湿地

あとはこれの暗記......ですか。

暗記は嫌ですから、連想でいきましょう。
私は、少なくともカキツバタが湿地ということだけは、連想で覚えています。

古典文学の『伊勢物語』はご存じでしょうか。
平安初期の文学で、源氏物語もこれを参考に書かれたと言われているものです。

この中に、「東下り(あずまくだり)」という章があります。
その一節に、旅の一行が「三河の八橋(やつはし)」という所に到着した場面があります。

「一行が三河の八橋という所にたどりついた。
(中略)
誰かが(   )を読み込んで歌ってみよというので、

からころも 

きつつなれにし 

つましあれば 

はるばるきぬる 

たびをしぞおもう

これを聞いて一行は、ふるさとを思ってさめざめと泣いたのだった」

実はこの部分、私が私立高校を受験したとき、こんな感じで
古文の問題として出題されたのです。
ここで、(   )に入る言葉をひらがな5字で答えよという問題だったのですが、
入る言葉はわかりますか?

私は「からころも」と書いて不正解でした。

正解は、「かきつばた」です。

五七五七七の最初の文字をつなげると、「かきつばた」になるのです。
2ちゃんねるで言うところの縦読みですね。

正解を知って、すげーと感動すると同時に、
こんなんわからんわ、という悔しい思いをしたので、未だによーく覚えているのです。

ともかく、そういうことで、
「かきつばた」→「三河の八橋」
という連想がつながるわけです。
つながりましたよね。

次に、三河の八橋についてですが、それには地名の由来となった昔話があります。

「三河のこの地は川の多い地形(湿原?)だった。
この近くに住む親子がいたのだが、あるとき子供が母親を追いかけて、
川に流されて死んでしまった。
母親は、今後はこのような悲劇の起こらないように、
八つの橋をかけて安全に渡れるようにした。
以後、この地は八橋と呼ばれるようになった」

小学校の頃、学校経由で買った「あいちの昔話」という本に載っていたので、
私はこの話を覚えていました。
同じ話は「まんが日本昔話」でも放映されたそうです。

はい、というわけですので、
「三河の八橋」→「湿原」
です。
全てつなげると、
「かきつばた」→「八橋」→「湿原」
となります。

私はこうやって覚えているのですが......長いですよね。
でも丸暗記より確実ですよ。

これで見分けられましたヨカッタヨカッタ......なのですが、
最初に書いた端午の節句の「菖蒲」は、これまで書いてきたショウブとは
別の植物のことだったりします。
えっ?

176-3.png

全然違いますね。
なんだこれ。

こちらのショウブは、湿地に生えるサトイモの仲間で、
葉からは良い香りがするのだとか。
だから菖蒲湯なんですね。

また、「菖蒲=男子の縁起物」という考え方も、
この菖蒲の葉の形が刀に似ているという中国人の発想から来ているのだそうです。
名前ありきの話ではなかったのですね。

こちらと区別するために、先ほどまで書いていたアヤメの仲間の方は、
ハナショウブと呼ばれることも多いようです。

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