茨城県下妻市の学塾ヴィッセンブルクは少人数制で質の高い授業で上を目指す学習塾です。

コース紹介

トップページ

学塾ヴィッセンブルクについて

外観写真

住所
〒304-0067
茨城県下妻市下妻乙1277-6
電話・FAX
0296-43-2615
アクセス

お問い合わせ

  • 生徒募集中!!

2016.08.16  あすなろ118 手筒(過去記事)

2011.08号

先日は予告(※塾内連絡)通り、愛知県まで行って花火を出してきました。おかげさまで、無事終了しました。

私の生まれ育った愛知県・三河地方には、地域特有の伝統的花火があります。それが、手筒と呼ばれる物です。どういうものかというと、こういうもの↓です。


118-1.png

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、火花が噴出する筒を、人が抱えています。

ただし、こんなに大きいのは若者用です。私はもうおじさんですから、もっと小さい、片手用のものを奉納しました。


118-2.png

こんな感じですね。火花の高さは、だいたい一〇メートル程度ってところでしょうか。

筒の上部からは三〇秒ほど火が噴き出し続けて、最後に轟音と共に上下から火が爆発して終了します。


118-3.png

最後のこの爆発は、ハネと呼ばれています。

地域によっては、あまり大きなハネをさせない所もあるようですが、私の地元の豊川進雄神社(すさのおじんじゃ)では、腹に響くような轟音で締めることが多いようです。一緒に出した町内会のオジサンも言っていましたが、音がでかい方が気持ちいい、みたいなものが、伝統的にあるようです。

地域によってその傾向が変わるのは、打ち上げ花火のように、花火師が作る花火ではないからです。

持っている手筒は、手作りです。基本的に、自分が出す花火は自分で作ります。


118-4.png

中心となるのは竹筒です。竹筒を荒縄で巻いて、そこに鉄粉を混ぜた火薬を詰めてあります。火薬は、最初のゆるい火、メインの火、最後のハネという三段階で、配合を変えて入れてあります。ですから、自分たちの好みで、ハネを大きくすることもできるのです。

私は、自分で仕込んでいる暇が無かったので、父親と地元暮らしの弟に全部任せました。火薬を詰めたのが父親、縄を巻いたのが弟です。二人とも、手に豆を作っていました。

当日は、今回出した写真にあるように、私も法被(はっぴ)を着て行きました。

よくお祭りで、おみこしを出すのにも法被を着ていますよね。あれは今ではまあ、気分を盛り上げる為の、単なる小道具なんだろうと思います。普通はそうでしょうね。

しかし、少なくとも手筒に関しては、身を守る為に法被を着ます。

写真を見ての通り、花火を出す人は、火の粉を被り続けます。ですから、今時の服を着ていたら、燃えて穴だらけになります。それを防ぐ為に法被を着るのです。また、最後のハネでは足下に火を噴くので、やけどしないように地下足袋を履くことが多いです。

神社に着いたら、町内会全員でお参りをします。あくまで、花火は神事であり、神社に奉納するものなのです。

ところで、私が手筒を出すのは、実はこれが初めてです。子供の頃、毎年見てきた手筒ですが、この歳になって、ようやく出すことができました。

本来ならば青年団として出す頃には、大学に行く為に家を出ちゃいましたからね。

弟はずっと地元に残っていたので、青年団としてでっかい筒を出した経験があります。

んで、初めてなんですが、モノ自体は見慣れていましたから、緊張とかなんとかは全くありませんでした。いかに堂々と平然としていられるか、それだけを考えていました。

そんなことにこだわったので、火はまっすぐに真上。風も無かったので、頭の上に、相当な量の火が降ってきました。そりゃ熱いですよ。ですが、火が降ってくるのは花火が真上を向いている証拠ですから、そのまま被り続けましたよ。

ハネが終わった直後に頭の上を払ったのですが、あとで触ってみたら、かさぶたが数個できていました。今、髪が妙に短くなっている箇所が、いくつかあります。

いやあ、楽しかった。あれは癖になります。

この時期、例年は仕事していますから、次に出すのは十年後になるかと思いながら行ったのですが、来年また行っちゃうかもしれません。

そういえば、つくば万博の大スクリーンに、この進雄神社の手筒が映されたそうです。

あと、愛知県三河地方は、花火の消費量が全国一なのだそうです。やっぱり「火慣れ」しているからでしょうか。

祭のシーズンになると、駄菓子屋には花火が並び、八百屋には花火が並び、土産物屋には花火が並びます。花火専用の線香も売っていて、蚊取線香はちょっと粋じゃないです。

小学生男子は小遣いの半分を二十連発(爆竹)につっこみ、男らしく手に持ったまま最後までやりきるのを目標とします。シーズン中は、道路の端々には、爆竹の紙カスが常に吹きだまっています。

ロケット花火は、数十本の束でも売っていて、それが普通に売れます。線香花火も、もちろん数十本単位で売っていますが、そんな面白みのないものに金を使うのはもったいないので、小学生は買いません。

私が育ったのは、だいたいそんな所です。ウチのカミサンは、「花火は八百屋で買う」というのを冗談だと思ったそうです。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  




一覧に戻る

ページの先頭へ