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2016.10.03  あすなろ179 トランプ

2016.09号

高校一年生の頃からだったと思うのですが、教室でトランプが大流行していました。休み時間の度に男子が丸く集まってトランプ大会になるのです。これは確か、高校三年生のころまで続いていました。今から思えばその光景は、ダメ高校生の見本市でしたね。

最初の頃は、「ページワン」とか「大富豪」、「ダウト」あたりの普通のゲームをしていたのですが、そのうちに一人が「ナポレオン」を持ち込んで紹介すると、教室は一気にナポレオン一色になりました。

このナポレオンというゲームは、ルールがちょっと複雑なのと、単なる運よりも駆け引きや頭を使う要素が大きいことから、小学生以下では少々難しいと思います。しかしその反面、高校生以上ならば非常に楽しめると思います。ただし、日本で始まったゲームという性格上、地方ルールが沢山あって統一されていないという欠点もあります。

また、ナポレオンをもう少しストイックにしたようなゲームが「コントラクトブリッジ」です。こちらはちゃんと世界共通ルールがある有名ゲームで、世界大会も盛んに行われています。

まあともかく、そんなわけで私もトランプが好きなわけですが、英語で言うところのトランプ(trump)は、日本語の指すトランプとは意味が違います。

英語の「トランプ」は、日本語では「切り札」と訳されています。そしてこれは本来、トランプゲームに登場する「専門用語」です。逆に、日本語の「切り札」という言葉は、本来はこの「トランプ」から来ています。

それでは、日本語の「トランプ」にあたる言葉はどうなっているのかというと、英語ではプレイングカードPlaying Cardsと呼ばれています。実際に、日本で売られているトランプにも、大抵Playing Cardsと書かれていると思います。

それはともかく、トランプと「切り札」という言葉の関係は、あまり感じられない方が多いとは思います。

おそらく普通は、切り札という言葉を聞いても、連想するのは「これが最後の切り札だ」「こちらにはまだ切り札が残っている」などという漫画や小説の台詞で、きっと試合していたりバトルしていたり戦闘していたりするんじゃないんですか?知りませんけど。

切り札という言葉は、先述した「ナポレオン」や「コントラクトブリッジ」などに登場します。

この二つのゲームは、

1.最初配られる枚数は全員同じ

2.毎回全員が順に一枚ずつ場に出して、一番強いカードを出した人が勝ち

というルールで、ゲームが進行していきます。

その時のカードの強さは、数字が大きい方が強いカードとなるわけですが、例外的に、ある一つのスート(スペード・ハート・クラブ・ダイヤの四つの「マーク」のこと)だけは、他のスートよりも無条件に強いスートと定めておきます。(こんな説明ではルールがよくわからないと思いますが、ちゃんと説明すると紙面が尽きますのでご容赦を)

そしてその「強いスート」のことを、「切り札」といいます。これが、「切り札」の本来の意味です。さらにはこれが、「トランプ」という言葉の語源です。

そんなトランプですが、最初に日本に伝わってきた当時は、別の名前で呼ばれていました。それが、「カルタ」です。

......あ、もしかして知ってました?

私は、微妙に知りませんでした。

私も、カルタがポルトガル語だというのは知っていたのですが、トランプとの関係は、頭の中でも結びついていませんでした。

カルタの原語はCartaなのですが、言われてみれば明らかにCardと語源が同じです。

カルタが最初に日本に伝わったのは、一六世紀のことです。戦国時代、ポルトガルからは実に様々な物が伝わっていまして、カルタもその一つでした。同じ頃、コップ、ボタン、ビスケット、コロッケなどの言葉も伝わっています。調べてみると面白いでしょう。

しかしカルタは、江戸時代には賭博として広まったために、戦国武将や江戸幕府は、カルタ禁止令を出しています。寛政の改革で売買が禁止されたこと対して、脱法するために生まれたのが花札でした。花札は全部で四種類の風景が十二ヶ月分あるのですが、これは当時のカルタ(トランプ)が一二枚×四スートだったところから来ています。

明治以降は、トランプや花札などを売買禁止にはしませんでしたが、代わりに税金をかけていました。そしてこれは、一九八九年まで続いています。ただ、子供用は非課税扱いとされていましたので、昔のトランプの箱には、必ず「児童用トランプ」または「非課税トランプ」と書いてありました。

また、今でもスペードのエースやジョーカーに社名が入っていることが多いですが、これは「政府公認の会社が製造したもの」ということを示していた名残です。

同様の課税は、他の国でも行われていました。イギリスでは、納税されたカードには、その証明としてスペードのエースに複雑な印を押していました。後に、これをデザインとして取り込んだために、今でもスペードのエースは特別なデザインとなっています。

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そういえば、占いに使うタロットカードも、トランプから派生したらしいですね。また、百人一首もカルタと呼びますが、現在のようなカードの形は、トランプが伝わったあとに登場したようです。本来は、単なる遊びではなくて、歌を覚えるための手段だったとか。

さて、高校でナポレオンにハマったメンバーは、卒業後はマージャンに移行していったようですが、私はその頃から付き合いが減っていったので、その後はわかりません。

マージャンという遊びは、ゲームとしてはよくできているのですが、賭博と無縁ではいられない文化が確立してしまっていますので、私は極力付き合わないようにしています。

「マージャンができる」というと、オッサンの賭け事に何度も付き合わされて金を巻き上げられます。学生諸氏は、たとえルールを知っていても、できない・知らない・興味が無い・時間が無い・金が無いフリをして逃げ切ってください。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  


おまけ。ナポレオンを知っている方向け。

私が高校の頃に遊んでいたナポレオンは、こんなルールでした。
・ジョーカー1枚使用。無条件に最強カード。
・強い順にジョーカー→オールマイティー→正ジャック→裏ジャック→切り札。
・キラークイーン(よろめき)有り。ハートのQのみ。
・セイムツー有り。成立する時はマイティーより上。
・裏切りなどの返しルール無し。
・ジョーカー請求有り。スペードの3がリードのとき。
・ジョーカーリードの際は何を出しても良し。
・4人または5人。4人ならば最初の余剰場札は5枚、5人ならば3枚。
・ナポレオンが交換する最初の場札は捨て札非公開、絵札捨て禁止。
・ナポレオンは自由志願制。枚数宣言不要。希望者が複数いる場合はジャンケン。
・ナポレオン勝利条件は12枚(だったかな?)に固定。

意見は色々あるでしょうが、枚数宣言が無いために敷居が低い上に、
盛り上げる要素となる特別カードがほとんど入っています。
がっかり要素の革命や返しもありません。
初心者向けとして、バランスの良いルールだと思っています。



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