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2017.11.05  あすなろ100 天皇とは(過去記事)

2010.02号

世界で一番偉い人って、誰でしょう?

「偉い」の解釈にはいろいろとあるでしょうが、
「身分が高い」「位が高い」の意味でいうと、西洋社会では
ローマ法王がトップと言ってもいいでしょうね。
イギリスやデンマークには今でも王家がありますが、それよりも上だと思います。

例えば、イギリス女王とローマ法王が顔を合わせる機会があるとしたら、
恐らく法王が上座に座り、女王はそこに出向いていくことになるでしょう。
そう考えると、法王の方が身分が高い、と言えます。

ここで、「西洋社会では」と前置きしたのは、西洋社会以外の地域には、
例外があるからです。
もちろん、キリスト教国以外の国では、法王という身分は意味をなさない、と言えます。
例えば仏教のトップともいえるダライ・ラマが、
ローマ法王とどちらが上かという問いに、正解はないでしょう。
が、信者の数やその宗教的規模からすれば、
ローマ法王の方が「偉い」という解釈も、ありだと思います。

しかし、そのローマ法王が、謁見の際に自ら出向いて、
下座についた例が一つだけあります。
そしてその時、法王よりも上座にいたのは、日本の昭和天皇でした。

昭和56年2月、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は来日の際、
皇居を訪れ、天皇陛下に謁見します。
通常の慣例では、ローマ法王が他国を訪れて国家元首に会う際は、
元首の方が法王の元へ出向くことになっていましたので、
この行為は物議を醸したようです。
足を運ぶのは身分の低い側、つまり、
天皇の方が法王よりも上である、という解釈ができてしまいますから。

ただ、これによって天皇が法王よりも上であると決定するのは早計です。
大統領同士や国王同士の場合、一般的に、
在位日数の長い順に席順が決まる、という慣例もあります。

ヨハネ・パウロ二世は、1978年に法王に就任しました。
一方、昭和天皇は、1926年に即位していますから、
天皇という位と法王という位が同位だから昭和天皇が上座になった、
という理由でも、なんらおかしくないと言えます。

100-1.png
 
これによってわかるのは、少なくともヨハネ・パウロ二世は、
自分自身の序列は日本の天皇と同位か、
もしくは、それよりも下位であると認識していた、ということです。
となると、日本の天皇陛下は、「世界で最も身分の高い人」と言っても、
まあいいんじゃないんでしょうか。
そんな人がいる国が、この日本なのです。

ところで、日本以外にも「国王」は各地にいます。
イギリスを初めとして、ベルギーやタイ、サウジアラビアなどに王家があり、
現在でも王様がいます。
しかし、これらの人達が国際的に「キングKing」と呼ばれるのに対し、
天皇は「エンペラーEmperor」です。
この最大の違いは、王家の歴史の長さの違いから来ています。

初代の神武天皇は、紀元前660年に即位しました。
すなわち現在までに2600年の歴史があり......という話もないことはないのですが、
ここまで来ると、ちょっと神話が入っていて、
考古学的には少し信憑性の薄い話となっています。
なんせ、神武天皇は、日本を創世した神であるイザナギ・イザナミの、
7代目の子孫だという話ですから。

現在では、507年に即位した第26代・継体天皇以降の系図は、
ほぼ正確であるということになっています。
さらに、592年即位の第33代・推古天皇からは、
在位年月が正確になるとされていますので、ここから数えていくと、
現在までに1400年の歴史を持つ、と言えるでしょう。
同時に、日本という国も、それだけの歴史を持つ国だということです。
ちなみに今上天皇は、第125代目にあたります。

もちろん、世界各地には、歴史の長い国は他にもあります。
よく、中国は4000年の歴史があるとか言いますし、
ペルシャとかローマとかエジプトとか、そういう地域と比べちゃうと短いものです。
そして、それらの古い国は、その多くが王国です。

定義に関しては諸説ありますが、王国とは、その国の支配者(君主)が代々、
世襲で受け継がれていく、というものだと考えています。

ですから中国の王朝は、世襲が途切れるたびに国号が変わっています。
西洋諸国の場合は、国号こそかわらないものの、
○○朝という名前で世襲の断続を表現しています。
例えばイギリスは、8世紀のイングランド王国から続く古い国ですが、
ノルマン朝、プランタジネット朝、ランカスター朝、ヨーク朝......と、
王朝交代を繰り返しています。

特にヨーロッパ諸国の場合は、王族の権力が強大になりすぎないように、
意識的に他国の血統を迎え入れるようにしている面があります。
西洋諸国にとっての王とは、平民から搾取して富を集める存在である為に、
同族の支配が長く続くと、すぐに国民の反乱を招く原因となるからです。

一方、日本の天皇は、継体天皇以来一系統ですので、王朝交代をしていません。
それができたのは、平安時代以降の天皇の権力の位置づけにあるのでしょう。
天皇はもちろん最高の地位にありますが、実質的な政治・権力のトップは、
ほとんどの場合は別の人物でした。
ですから、為政に反発する矛先は、天皇には向かない場合がほとんどだったのです。

ならば、天皇なんて存在は、無くしてもいいようなものですが、
1000年以上の間、誰もそうしようとしなかったのが日本人の面白いところです。
(平将門が「新皇」を名乗ったのが、ほぼ唯一の例でしょう)
とにかく形だけでも、天皇に任命されたという名目で、権力を行使していたのです。

典型的なのは征夷大将軍って奴ですよね。
あんな役職を貰わなくったって幕府は開けたと思うのですが、
決められたルールに従いながら、自らの正統性をアピールするためには、
どうしても必要だったのでしょう。
日本人ってのは、昔からやっぱり真面目なのです。

ともあれ、そういうわけで日本では「国王」の血統が途切れることなく
現在まで続くことになりました。
このように、神話時代から現在まで王の血筋が続いている国は、
日本以外にはありません。
(神話時代から続く王朝といえば、トンガ王国もかつてはそうでしたが、
 こちらは1875年に内乱で絶えています)

次の表をごらんください。日本というのは、こういう国なのです。

100-2.png

一番下の赤い線が日本です。
世界で日本だけ、切れ目無く一本線(笑)

戦国時代も、あくまで天皇の臣下が争っていただけ、という形であって、
国としては、ずっと一つなのです。
日本のトップ=天皇がずっといたからこそ、今、
日本という国が世界一古い国と認められるわけです。

中国4000年?
あ?
何言ってんの?
途中で何度も異民族に滅ぼされている国が何か言った?

さて、そんなすごい天皇家の維持費は、年間約70億円。
宮内庁の予算まで全部入れると、180億円くらいです。

え?
高い?
そうですか?
でも一人あたり、1年でたった180円ですよ。
それっぽっちで、他の国がどうやってもぜっっっったいに手に入らないものを、
我々は守り続けることができるのです。
日本人でよかったね。

学塾ヴィッセンブルク 朝倉  




おまけ。

各国の元首や国王達を従えて、先頭を歩く今上天皇及び皇后両陛下。
こういうことができる、世界唯一の存在が天皇位です。
ベルギーのボードワン国王の葬列にて

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......ってくらい凄い方なのに、新潟地震の時に、
スリッパ姿で被災者の前で膝をついて話しかける陛下。

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他の国の人から見ると、信じられない光景です。
日本以外では、首相や大統領でも、こういう姿はあり得ないというのが普通です。

また、ネット上には、秋篠宮眞子内親王殿下のファンを自称する人達が多数います。

100-5.png

同様に、佳子内親王殿下のファンもいます。

100-6.png

スキャンダルばっかりじゃなくて、こういう「楽しみ方」も、アリだと思います。
ファンの間では、「過敬罪」とか言われています。
このブームに対しては、宮内庁も「いいんじゃないっすか」という声明を出しています。

 100-7.png

悠仁親王殿下に対しても、そんな芽が......




2017.11追記
これを書いていた当時、眞子内親王殿下は18歳、佳子内親王殿下は15歳でした。
当時はまだ眞子派が多かったのですが、今は佳子派が多数ですね。

フィリピンのドゥテルテ大統領が、天皇陛下に謁見しました。
そのニュース映像が上がったyoutubeでは、
「フィリピン人だということを誇りに思う」
というコメントが複数書かれたようです。
「自分の国の代表が天皇陛下に会えるなんて!」
という感情があるみたいですね。
またその際、皇后陛下がファーストレディーの手を取って歩いたのですが、
それに対しても感激のコメントが複数見られました。
日本の天皇陛下は、色々な意味で特異な存在のようです。

また本記事に、
「天皇に任命されたという名目で、権力を行使していた」
とありますが、実は今でもそうです。
現政府は、あくまで天皇に統治を任された存在です。
国会は毎年、天皇の宣言によって開かれます。
衆議院解散も、天皇が認めたという印が必要です。
今の皇統が途絶えたら、その時点で日本という国はなくなって、
新たな国を建てる必要があります。


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