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HOME雑記帳(あすなろ)あすなろ88 地球温暖化(過去記事)
2009.02号
遂に、下妻まで来てしまいました。
下妻市内のスーパーでも、レジ袋無料配布をやめるみたいですね。
エコとか言いながら安っぽいバッグを売っていますけど、どう見ても単なる新商法です。
周囲の同業者と結託して始めるあたりに、競争原理に反する胡散臭さが、どうにも消えないわけですが。
つくば市内では、昨年からこれが始まっています。
私の実家の親によると、愛知県の方でも、すでに同様の状況らしいです。
先にお断りしておきますが、私は「省エネ」自体は否定しません。
有限のエネルギーを有効に使うという方針には、賛同します。
しかし、その方便として使われるエコという言葉が嫌いなだけです。
エコじゃなくてエゴだろ、と常々思っています。
ええ偏屈ですみません。
ちなみに、Ecological Biologyとは「生態学」です。
「環境生物学」はEnvironmental Biologyです。
もうその時点で違うだろ、と思うわけでして。
さて、今やテストでも頻出問題となっている「地球温暖化」ですが、よく言われている
「地球の温暖化は、人間の排出する二酸化炭素のせいだ」
って、本当のところ、どうなんでしょう?
どう思います?
そのあたりの理屈について、調べてみたことがありますか?
さらには
「最近の異常気象は温暖化のせいだ」
「南極の氷は溶ける一方だ」
「近い将来、平野の大半は海に沈む」
等々、全部が全部、本当のことなのでしょうか?
(以下、「二酸化炭素」は「CO2」に統一します)
少し理屈を確認してみましょう。
だいたい、
①近年は大気中のCO2濃度が急増中
②CO2は温室効果をもつ気体である
③近年は地球の平均気温が上昇中
④つまり、人間の出すCO2が増えたためだ
……とまあ、こんな風に聞いていますよね。
私の調べた限り、①は事実のようです。
②も③も、事実であることを裏付けるデータが揃っています。
じゃあ④もいいじゃねえか、と思うかもしれませんが、お待ちください。
ここでは、実は重要な要素がいくつか伏せてあるのです。
まず、温室効果についての話です。
確かに、CO2には温室効果があります。
しかし、温室効果のある気体は、CO2しか無いというわけではありません。
結論を言いますと、地球上の温室効果のほとんどは、水蒸気が担っています。
ある計算によると、地球大気の温室効果の95%が水蒸気によるものです。
一方、CO2による温室効果は0.054%です。
この100年でCO2は35%増えましたので、大気の温室効果は0.0189%上昇したことになります。
こりゃ大変だ。
次。
地球の気温上昇について。
地球の気温は、確かに上昇しています。
具体的には、西暦1900年ごろと比較すると、現在は平均気温が約1℃高くなっています。
そのデータをもって「このままでは」という論法が温暖化派の常套手段なのですが、彼らはその前の気温の事を触れようとしません。
実は、現在の気温は、約1000年前と同じくらいなのです。
いやむしろ、1000年前の方が、まだわずかに高かったというデータもあります。
しかしそれを言うと、
「気温そのものではなくて上昇ペースの問題だ」
という反論が必ず返ってきます。
しかしその時に出すデータは、必ず過去データとは比較できないような短期的な変化です。
(1000年単位の過去の気温は、樹木の年輪や貝殻、花粉などから算出するため、あまり精密な変化は測定しきれない)
昔と比べる以上は、昔と同じ精度でデータを語るべき、つまり1000年単位の話をすべきなのに、何故か「肯定派」はそういうことをしません。
データといえば、こんなものもあります。
実は1940年ごろから1975年ごろまで、地球の気温は下がり続けていました。
当時は、北極の氷が増え続け、氷河は延び、「このままでは氷河期が来る」といわれていたのです。
そして現在、そのころと比べて減った、つまり、それ以前の状態に戻った氷河や流氷を指して、「地球温暖化」とか騒ぐのがマスコミの仕事です。
もちろん、当時は寒冷化と大騒ぎしていたことは絶対に言いません。
逆に、地球温暖化の否定派は、その時代の気温下降に異常にこだわります。
「CO2が増えているのに気温が下がっているよな」と。
共に、都合のいいデータしか使いません。
氷河といえば、南極の氷河が海面に崩れ落ちる映像をよく見ます。
しかしあれは、平均気温とは全く関係ありません。
単なる春の訪れであって、毎年必ず見られる風物詩です。
春の雪解けの写真を見せて「温暖化!」と言っているみたいなものです。
ついでに南極の氷の話をしましょうか。
南極の氷が溶けると海面が云々といいますが、大丈夫。
溶けません。
地球温暖化を国際的に宣伝しているIPCCですら、
「気温が上がると南極の氷は増加する」
と言っています。
周囲の海水の表面温度が上がると雲が増え、雪となって積もった氷は増えるのです。
溶けたらどうなるという心配は、全く無用です。
ついでにいうと、北極の氷は溶けても海水面は上昇しません。
アルキメデスの原理といいます。
では、温暖化によって沈みつつあると言われているツバルはどうなのか。
あそこは、珊瑚礁に土を盛って埋め立てた土地です。
戦時中、米軍が飛行場を作るために埋め立てました。
ところが珊瑚は、土に覆われると増えなくなります。
その結果、徐々に崩れてきたのが今の状態です。
あれは海面上昇ではなく、地盤沈下なのです。
100年で海面が17cm上昇している、という話もあるのですが、あくまで陸地に対する潮位(満潮と干潮の位置)を測定した記録です。
地盤沈下がある場所でのデータだとしたら、全く意味がありません。
ただ今では、衛星による正確な海水面のデータもあります。
こちらは潮位と違って正確な数値が出ているのですが、ここ10年余りのものしかありません。
つまり、海水面が上がっているかどうかは、まだ結論を出せないはずなのです。
そんなことよりも、一番の大前提である
「CO2増加→気温上昇」
は本当でしょうか。
氷床コアを調べると、気温とCO2の増減がわかります。
それによると、気温が上昇したその数百年後に、CO2が増加していることがわかります。
さらに、気温が下降して数百年後に、CO2が減少していることがわかります。
これまで何度調査しても、必ず「気温→CO2」なのです。
はい、逆ですね。
理屈は簡単です。
気体は液体に対して、温度が高い方が溶けにくく、温度が低い方が多く溶けます。
また、小学校の時には「地温が上がってから気温が上がる」と習ったかもしれませんが、水温はそれよりもさらに遅れて変化します。
つまり、
気温が上昇して海水温が上昇すると、海水に溶けていたCO2のうち、溶けきれなくなった分が空気中に放出される。
気温が下降して海水温も下降すると、CO2がより多く海水に溶けるために、空気中のCO2が減少する。
ということなのです。
気温のエネルギーは、その由来はほとんどが太陽です。
太陽の放射量の変化は、黒点の量によって推測できる上に、黒点は昔から観察記録が残っています。
それと平均気温の上下を照らし合わせると、これがなかなかいい感じに一致しちゃいます。
ただあくまで過去100年だけの話ですので、結論とはしませんが。
まだあるのですが、現状はだいたいそんな感じですよ。
また、「将来の気温シミュレータ」は、データの入力次第でいくらでも結果は変わります。
その上、水蒸気と雲による影響は、計算しきれないので無視しています。
そうそう。
マラリアは、かつてソ連から北極圏にかけて大流行したことのある病気です。
「気温が上がるとマラリアが来る」も嘘ですよー。
ドラッグストア関係では、まだレジ袋を配っています。
その袋にでっかく「エコバッグ」と書いてスーパーに買い物に行く強者を募集中。
学塾ヴィッセンブルク 朝倉智義