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2021.03号
LEDです。
ライトです。
昔は、発光ダイオードという名称でした。
しかし最近はこれに限らず、
何でもかんでもアルファベットの略称にしてしまって、
同音異義語を増やすだけということになっています。
そもそも、アルファベットの頭文字を並べただけの略称というのは、
日本語みたいには文字数がコンパクトに収まらない言語圏の、
苦肉の策なんですよね。
有名どころで言えば、例えばUNICEFとか。
あれの正式名称は、
the United Nations International Children's Emergency Fund
……って言うんですけど、日本語では
国連児童基金
の六文字です。
すごいでしょ。
司会という短い言葉を、
わざわざMCと言い換えて喜んでいるマスコミって、
本当にアホだなあと思っています。
(↓「MC」の例)
※ ちなみに、私にとってのMCとは、モーターサイクルです。
それは今回の本題じゃ無いのでそこまで。
LEDといえば今や、
電気代が安くて寿命が長いし、
蛍光灯と違って即座に明るくなるということで、
なんとも理想の明かりですが、
値段が高いのがネックです。
ところが、LEDがサイコー、CO2削減万歳と、
政府関係を中心として宣伝されているものですから、
売れちゃっているわけです。
高いものが売れたら、当然企業は儲かります。
ですから、安物なんかもう作ってられないということで、
白熱電球も蛍光灯も、
次々と生産をやめる宣言をしている真っ最中です。
中学入試の中でも、公立一貫校(茨城県立の中等など)の適性検査では、
社会的テーマに算数をからめた問題として、
LEDの問題がありました。
買うときは高いけど、電気代は安いし長持ちするから、
最後は割安なんだという計算をさせるような問題です。
確かに、今でも電器屋さんに行くと、
「LEDなら光熱費がわずか○○%」
なんて書いたポップが並んでいます。
ワット数で比較すると、
おおよそ13%くらいで済むらしいですね。
へー。
そんなに安くなるのなら、買っちゃおうかな。
でも、ちょっとだけ待ってね。
LEDの比較対象は、ほぼ間違いなく白熱電球です。
白熱電球を使っているご家庭も、無いとはいいませんが、
今は普通は蛍光灯ですよね。
しかし蛍光灯と数字を比べたものは、
今のところ、店頭では見たことがありません。
理由は簡単です。
だいたい想像がついたとは思いますが、
蛍光灯とLEDでは、白熱電球ほどの差が付かないからなのです。
さらに言ってみれば、
買い換えをしようという気を起こすほどの違いにならないから、
とも言えるでしょう。
調べてみました。
同じ明るさで比較すると、
LEDはだいたい蛍光灯の75%から50%くらいの
電気代で済むことが多いようですね。
50%ならともかく、75%だと、ちょっと迷いますね。
なんせLEDって高いですから。
ん?
でも以前調べたときは確か、
5%くらいしか違わなかったような気がしたなー
……と思ってもっと調べたら、ありました。
私が以前迷ったのは、塾の談話室の明かりです。
あれを白熱球から買い換えるときに調べてみたんです。
すると、「電球型・電球色」という条件では、
電球型蛍光灯:10W
電球型LED:9.6W
……ほらね。
違いは4%です。
そして、お値段はLEDが蛍光灯の3倍。
ま、買いませんよね。
でもあくまでこれは、何年か前の話です。
今ではもっと低価格のLEDを売るメーカーが登場しまして、
蛍光灯とほぼ変わらないようなものもあります。
あと、何よりもLEDは長持ちで、
蛍光灯の寿命6年に対して、
その3倍の18年も持つと言われています。
だったらもう、LEDがお得に決まってますよ。
アマゾンで安いの買っちゃいますか。
んん~?
なんか怪しいぞ~。
やっぱり、ちゃんとしたメーカーのものじゃないとダメみたいですね。
ちょっと高くても、高いだけの理由があるというわけです。
経験的にも、工業製品の値段の差ってのは、
耐久性に関わることがほとんどです。
これは、クルマの部品で比べるのが一番わかりやすいです。
メーカー純正部品は高いんですけど、
その分、壊れませんし錆びません。
というわけで、どうせ買うんでしたら、
ちゃんとしたメーカー製のLEDランプに決定ですね。
なんせ18年も持つらしいですし。
よおーし。
ついに買うぞー。
では一応、ウィキペディア様にお伺いを立てまして。
だはははは。
……ぼくやっぱり、また今度でいいや。
一応フォローしますと、
点灯させたときの即応性は、蛍光ではLEDにはかないません。
用途によって使い分けるのが良さそうですね。
学塾ヴィッセンブルク 朝倉智義